昨日は松山市内で査定に伺った物件が、他とは一線を画す特別なものでした。(個人的な趣味に合う家かな)
売却を考えている方々が抱える不安や期待が交錯する中で、その家には独自の魅力が広がっていました。
昭和40年代初頭に建てられた平屋住宅は、サッシではなく木の枠の戸が特徴。
これだけでも希少性を感じます。
しかし、玄関に足を踏み入れると、まるで温泉旅館のような雰囲気が迎えてくれました。
壁は石張りで、玄関の天井は板と網代風天井。
照明器具のデザインも心を打つものでした。
写真をご紹介すると、昭和の40年代より前に造られた家にしか見受けられない手作りの洗面台があります。
これは私の祖父が住んでいた家の2階に同じような洗面台があった、瞬間で懐かしい記憶がフラッシュバックしました。
水をためると葉っぱが浮いているようなデザインは、昔ながらの趣を感じさせます。
しかし、現代の地震対策を考えると、耐震補強工事の高額な工事金額の影響で解体されるかもしれませんが、そんな中でもこの家の魅力を次の時代に引き継ぎたいという思いが強くなりました。
次に、どこかのリノベーション現場で同じようなデザインの洗面台を造ってもらうことを考えています。
これを通じて、昔ながらの美しさを新しい形で息づかせることができるのではないかと思います。
この素敵な物件を仲介できれば良いななんて思った日でした。
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