旧松山市では全部で231ブロック・個所が指定され番号が振られています。
「埋蔵文化財」とは、文化財保護法に規定されている「土地に埋蔵されている文化財」のことです。その種類には、土器や石器、青銅器など、生活に使われた道具である物〈遺物〉と、古墳や住居跡、城跡などの昔の墳墓や生活をした跡〈遺構〉があります。
文化財保護法では、文化財は貴重な国民的財産であり、一度破壊されてしまうと、二度と復元ができないため、可能な限り現状保存に努めなければなりません。しかし、開発工事等によりやむを得ず埋蔵文化財を保護できない場合は、記録保存(発掘調査等)を実施して、その内容を後世に伝えていく必要があります。埋蔵文化財の発掘調査や研究では、私たちの住んでいる地域の歴史を正しく理解していく上でさまざまな情報を得ることができます。
松山市ホームページより抜粋
ここのエリア・個所に家を建築しようとした場合、過去に試掘の調査をしていない場合は着工前に試掘が必要となります。
試掘費用は松山市が出してくれますが、特に重要なものが出土した場合は建築予定が後ろになることもゼロではありません。
今までの経験上、このエリアで試掘するとほぼ全件で出ました。
しかしすでに調査も進んでおり、ほとんどが何点か回収して埋め戻しとなります。
その位置関係を示したものが松山市が公開している地図です。
下には今回の物件の付近の地図を掲載しております。
紫の丸で囲ったところが今回の物件の位置です。
すぐ南に赤で囲まれた143のエリアは、「町組遺物包含地」と呼ばれ縄文~中世の時代にこの辺りに集落があったようです。
138は八塚群衆古墳、141は荏原城がありました。
比較的松山南部でも集落も作りやすく、中世の城も存在したことから、この辺りは住みやすい場所ともいえると思います。
ため池も多いのは農耕も盛んで収穫も多いエリアとも考えられます。
不動産の販売、仲介をするにあたり我々不動産業者はこういうところもしっかり調査いたします。
検討するエリアのいろんな歴史を知るにはこういう資料も見られるのも良いんじゃないでしょうか?
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記事作成:R.SAKAMOTO(坂本)
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